▶︎プログラマー

形態:会社員・フリー
プログラマーとは
テレビゲームや各種システムのプログラム部分を担う頭脳労働者。テレビゲームや
スマートフォン、銀行や社会のインフラ、果てはロケットにいたるまで、全てはプログラムに基づいて動作しており、そういう意味でプログラマーは現代社会の基盤を支える存在になっている。プログラマーになるために必要な資格は一切なく、プログラミングができれば、誰でもがプログラマーを名乗ることはできる(ただし、優秀なプログラムを書くことのできるのは、ほんの一握の人だと言われている)。年収は一般的に勤務する企業規模に比例する。IT社会の今、プログラマー出身の起業家も多く(ビル・ゲイツ、スティーブ・ウォズニアック、マーク・ザッカーバーグ、堀江貴文、川上量生、田中邦裕等)、その気になれば、実現したい企画を自らプログラミングして商品化し、成功できれば年収1億円超えも可能。

スタート!
プログラマーになるには?
①パソコン購入
パソコンが現れた!
プログラミングの前提であるパソコンを購入する(高性能なパソコンである必要は全くない)。プログラミングはパソコンがないと始まらない。
②何を作りたいかを考える
イメージが現れた!
パソコン購入後、まずやることは自分はプログラミングで何を作りたいのか?を考えること。 WEBサービス(掲示板など)を作りたいのか、スマホのアプリを作りたいのか、パソコンソフトを作りたいのか?自問自答する。ただただプログラムを勉強しよう、というだけでは、目標がないので、プログラミングが楽しくなりづらい。
③言語選択
プログラム言語が現れた!
作りたいものが決まったら、それに適したプログラム言語が何かをネットで調べる。例えば、WEBサービスならPHPやPerl、iPhoneアプリならSwiftといった具合。
④環境整備
入門書が現れた!

プログラム言語を決めたら、その言語の入門書を参考にしながら、その言語のプログラム開発環境をパソコンの中に整える。
⑤プログラムしてみる
ドキドキ
エディターが現れた!
環境が整ったら、入門書を参考に実際にプログラムしてみる。又は自分の作りたいものに近い既存のプログラムを改造しながらプログラムを学ぶ(後者の方が早く身につく)。
⑥楽しさチェック
プログラミングしてみて、楽しい!と感じる場合は、プログラマーへの道を進む。楽しさを全く感じない場合は、プログラマーには向いてないので、その時点でプログラマーへの道は断念する。
⑦プログラマーになる
A.企業に就職コース
面接官が現れた!
「メーカー」「システム開発会社」「WEB制作会社」「ゲーム会社」などプログラマーを募集している企業に就職する。
企業に就職した場合、企画した人間の仕様に沿ったプログラムを作成することになる。
B.ゲーム業界専門人材派遣会社就職ルート
面接官が現れた!
ゲーム業界専門人材派遣会社「コンフィデンス」に就職し、派遣先のゲーム会社でゲーム開発を行う。就職ステップは書類審査と面接の2ステップ。このルートの場合、ゲーム会社に就職するのに比べ、開発プロジェクト毎に複数のゲーム会社でのゲーム開発経験を積める(視野が広がる)というメリットがある。また、フリーに比べ、収入が安定している、というメリットもある。
▶︎コンフィデンスに応募する
C.起業コース
自ら起業した場合は自らが作りたいものを自らプログラムし、それでお金を稼ぐことができる。
自ら作りたいものを自らプログラムし商品化できる喜びは何物にも代えがたいものがある。
但し、起業した場合、うまくいけば、企業に就職した場合に比べ、桁違いの収入が生まれる可能性があるが、うまくいかない場合は収入ゼロもありうる。
プログラマーになった!
プログラマーの仕事って?
①企画考案
ワクワク
どんなサービス、どんなゲームを作りたいか?を考えるところから全ては始まる。企画なしに、 いきなりプログラミングに入ることはない。何かのアイデアを実現するための手段としてプログラムは存在している。ただし、会社員プログラマーの場合、企画は上から降ってくる。
②仕様作成
企画が固まったら、その企画を具体的な仕様に落とし込む。
③プログラム全体設計
仕様が固まったら、その仕様を実現する為に、どのようなプログラムを組む必要があるのか、その全体像を考える。
④プログラミング
エディターが現れた!

仕様とプログラムの全体像をにらみながら、実際にプログラムをしていく。
⑤動作確認
ドキドキ
不具合が現れた!

ある程度、プログラミングが進んだところで、実際にプログラムを動かしてみる。普通は複数のエラーが表示される。エラーが出た場合は、エラーメッセージを元にして、該当箇所を修正する。修正したら、またプログラムを動かしてみる。プログラムは、このプログラミングと動作確認を何度も繰り返しながら進んでいく。
⑥運用
不具合が出尽くしたところで、プログラムを実際に稼働させての運用に入る。
⑦アップデート
運用に入っても、不具合が出てきたり、修正したい箇所、改善したい箇所が必ず出てくる。それらに応じで、随時、プログラムを改良していく。
人生の分かれ道
A.会社員プログラマーコース
会社員プログラマーとして安定した人生を送る。
B.起業家プログラマーコース
プログラム能力を活かして起業し、一か八かの勝負に出る。


天才プログラマー 故岩田聡氏

「高校時代、新聞配達でためた金で、プログラムのできる電卓を買った。バレーボールやミサイル射撃のゲームを作った。
授業中も使って作りこんだ遊びに級友が驚き、のめりこんでくれる。そんなプログラミングの魔力に取り付かれた」
天才学生プログラマー 山内奏人氏

「10歳のときに図書館でパソコン関係の本を見ていたら
たまたまそこにプログラミングの本を見つけ、手にとってみたらはまりにはまって今に至ります」
「小学6年生のときにRubyの
中高生国際プログラミングコンテストで賞をもらいました」
「最近思うのは、ITってすごく自由だなって。
誰も権力を握っていないし、年齢、性別、居住地に関わらず、誰でも凄いことが起こせる可能性がある。そして誰でも帰ってこれる場所がITなんだろうなと。どこまでもフラットでオープンなんです」
プログラマー 栗山茜氏

「Facebookが世界的に大流行したんですね。それで、
エンジニアが作ったサービスがこれだけ世界を変えることができるんだということに感動しまして、私もエンジニアを目指そうと決めました」
「
いきなり100%理解できるという気持ちで臨まない」
「仕事をする上で仕事内容や
差別されることはないので女性という立ち位置では大変だったことなどはありませんでした」

村人B ドラクエのゲームデザイナー、堀井雄二氏は昔・・・
プログラマーだった。
<解説>
フリーライターだった堀井氏は、パソコンを使って原稿作成を行おうとNECのPC-6001を購入。しかし実際は「スタートレック」や「信長の野望」などのゲームにハマり、原稿作成にはあまり使わなかった。ゲームで遊ぶのに飽き足らず、堀井氏は、いたずら占いソフトをBASIC言語で作りあげ、友人たちを占い、驚かせていた(友人達のデータをあらかじめ入力しておき、それを表示させるのだから、当たるのは当然だった)。その後、BASIC言語でのプログラミングでは動作速度が遅いことがわかり、「マシン語入門」という本を購入し、マシン語でのプログラム開発に手を出した。そして出来上がったのが「ラブマッチテニス」というテニスゲームだった。このゲームを堀井氏はエニックス主催のゲームコンテスト「第1回ゲーム・ホビープログラムコンテスト」に応募した。そうしたところ、なんと入選。これが縁で、エニックスから「ポートピア殺人事件」「ドラゴンクエスト」とゲームを出していくことにつながるのだった。
村人C 大ヒット作、スペースインベーダーは・・・
一人のプログラマーが企画を考え、絵も描き、音も作っていた。
<解説>
テレビゲームの黎明期には、そもそもゲームデザイナーも、グラフィックデザイナーも、サウンドデザイナーも、そういった職種がそもそも存在していなかった。
いたのはプログラマーのみ。一人のプログラマーがゲームの企画を考え、絵を描き、音を作り、そして、それらを統合するプログラムを作っていた。
今では、それぞれ分業が進んでいるが、昔は、一人のプログラマーが何役もこなしていたのだった。

青窓
Windowsのブルースクリーンのこと。致命的なエラーが出たときに表示される。
インスコ
パソコンにアプリをインストールすること。
デグレ
degradeの略。プログラムを手直ししたことにより、修正部分以外の個所で不具合が発生したり、修正済みだったバグが再発したりして、前より悪くなること。
デスマ
デスマーチ(death march)の略。死の行進。過酷な労働状況のこと。破綻寸前のプロジェクトの状況を、こう表現する。
ぬるぽ
プログラミング言語Javaで処理中に異常が発生したとき(例外)に表示されるメッセージ「java.lang.NullPointerException」の略。転じて「良くないこと」「あってはいけないこと」「無意味」「ナンセンス」の意味で使われる。「ぬるぽ」に対しては「ガッ」(物を叩く音)で返すのが礼儀になっている。
ビーピー
協力会社、BP(Bussiness Partner)のこと。自社だけではこなせない作業を外部の会社に委託して作業を行うことが多い。作業を委託する会社、作業する技術者のことをビーピーと言う。
リスケ
スケジュールを組みなおすこと。リ・スケジュールの略。延期を意味する。